これまでに当施設で検出したPartial Dについて

Partial Dは, Tippettにより現在II~VIIまでに分類されている. 当センターに於いて, 平成4年4月から平成7年12月までの献血者及び県内の医療機関の依頼検査から検出したPartial Dについて報告します. 方法は, PK7200を用いた日赤モノクローナル抗DによるRh(D)式血液型スクリーニングによって検出されたものについて精査をしました. 献血総数263,936例中Partial Dは28例(約1/9,500実人数17例)であった. この結果は一條らの報告とほぼ一致した(1/15,000). これらの中に, 抗Dを保有するものはなかった. カテゴリーの内訳は, 献血者1...

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Hauptverfasser: 小原健良, 春川啓文, 中野宏, 鈴木工次, 山本貴美子, 松田勲, 一條浩一, 瀬尾悦子
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Partial Dは, Tippettにより現在II~VIIまでに分類されている. 当センターに於いて, 平成4年4月から平成7年12月までの献血者及び県内の医療機関の依頼検査から検出したPartial Dについて報告します. 方法は, PK7200を用いた日赤モノクローナル抗DによるRh(D)式血液型スクリーニングによって検出されたものについて精査をしました. 献血総数263,936例中Partial Dは28例(約1/9,500実人数17例)であった. この結果は一條らの報告とほぼ一致した(1/15,000). これらの中に, 抗Dを保有するものはなかった. カテゴリーの内訳は, 献血者17例中15例がVaであり, not IVb及びVIがそれぞれ1例ずつであった. 依頼検査で5例みつかっているが, 全てVaでした. 県内のPartial Dの分布状況をみると沿岸地方に多い傾向を示しており, 特に県北部沿岸地域に集中しており, 地域差を示した. 県北部沿岸3市町村地域でのPartial Dの検出例は17家系中6家系と約1/3を占める結果であった. また, 出身別でみると, この地域の出身者は8家系であり, 全体の半数を占めた. これら17例の中に, 血縁関係は認められなかった. 医療機関の依頼検査から検出した例は5例であり, このうち3例が県北部沿岸地域の施設からであった. 検出分布に於いて, 献血者群と患者群は比例した. D^U は, 献血者総数263,936例中12例(約1/22,000実人数6例)であり検出分布に地域差はなかった. なお, カテゴリーの分類及び精査は, 宮城県赤十字血液センターに依頼し, その結果を集計したものである. まとめ:当施設でのPartial Dの検出率が高い傾向を示した. Partial Dの検出分布をみると, ある一定の地域に集中する傾向を示した.
ISSN:0546-1448