末梢血CD34陽性細胞の選択的採取を試みたATLリンパ腫型の1症例
ATLで皮膚腫瘤型からリンパ腫型へと移行した症例に対し, 末梢血幹細胞からCD34陽性細胞を選択的に分離し, 腫瘍細胞の除去を試みた. 症例は, 39歳男性. 母親が長崎県出身. 約3年前に皮膚病変出現し, 化学療法, 放射線療法等施行されるも, 短期間で再燃し, 平成7年6月, 腋窩リンパ節腫大を認め, 超大量化学療法目的にて入院. VP-16 800mgを3日間投与後, G-CSFを併用し, 末梢血幹細胞を採取した. Isolex50を用いイムノビーズ法により, 1.3×10^6 /kgのCD34陽性細胞を得た. 2日間の平均純度は80.4%, 回収率は60.5%であった. 処理後のsou...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | ATLで皮膚腫瘤型からリンパ腫型へと移行した症例に対し, 末梢血幹細胞からCD34陽性細胞を選択的に分離し, 腫瘍細胞の除去を試みた. 症例は, 39歳男性. 母親が長崎県出身. 約3年前に皮膚病変出現し, 化学療法, 放射線療法等施行されるも, 短期間で再燃し, 平成7年6月, 腋窩リンパ節腫大を認め, 超大量化学療法目的にて入院. VP-16 800mgを3日間投与後, G-CSFを併用し, 末梢血幹細胞を採取した. Isolex50を用いイムノビーズ法により, 1.3×10^6 /kgのCD34陽性細胞を得た. 2日間の平均純度は80.4%, 回収率は60.5%であった. 処理後のsouthern blot法によるHTLV-I provirus monoclonalityは, 陰性であった. 現在, 末梢血幹細胞移植に向けて, 準備中である. |
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ISSN: | 0546-1448 |