血液型不一致により見い出されたImmunoglobulin欠損について
目的:一般献血者におけるImmunogloblinの欠損は, ABO表裏検査不一致により見い出され, 我が国では本報告を含めて5例が報告されている. 今回当センターでは, 2例目のImmunogloblin欠損例を経験したので併せて報告する. 方法:日常検査は業務標準に従って実施し, 表裏不一致検体を検出した. 精査は用手法で行い, 血清中の型転移酵素およびImmunogloblin測定は市販品を用い, 指示書通り実施した. 成績:症例S.U., T.H.ともに表検査は抗Bに強く反応したが, 裏検査ではAB型であった. Variantを疑い抗A吸着解離試験, 血清中の型転移酵素, 型物質検査を...
Gespeichert in:
Hauptverfasser: | , , , , , , , , , , |
---|---|
Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 目的:一般献血者におけるImmunogloblinの欠損は, ABO表裏検査不一致により見い出され, 我が国では本報告を含めて5例が報告されている. 今回当センターでは, 2例目のImmunogloblin欠損例を経験したので併せて報告する. 方法:日常検査は業務標準に従って実施し, 表裏不一致検体を検出した. 精査は用手法で行い, 血清中の型転移酵素およびImmunogloblin測定は市販品を用い, 指示書通り実施した. 成績:症例S.U., T.H.ともに表検査は抗Bに強く反応したが, 裏検査ではAB型であった. Variantを疑い抗A吸着解離試験, 血清中の型転移酵素, 型物質検査を行ったがA型物質は認めなかった. Immunogloblin測定の結果, ともにIgG200mg↓(正常値800~1,800mg), IgA20mg↓(90~450mg), IgM20mg↓(60~250mg)でImmunogloblin欠損が確認された. 考察および結語:献血者のABO表裏不一致により, 当センターで2例のImmunogloblinの欠損例を経験した. 発端者は18歳の男性高校生と20歳の男性大学生で, ともに自覚症状のない自称健康者であった. 今後家系調査と本人の協力を得て, 長期観察を試みる予定である. |
---|---|
ISSN: | 0546-1448 |