香川医科大学附属病院におけるT&Sの実施について

目的:当院では1994年1月より, T&S(Type&Screen)の適応をルチン化し, 業務の省力化および経費の節減に有効であるかを検討したので報告する. 方法:1993年と1994年のそれぞれ1月より7月までの, 赤血球血液製剤のクロスマッチ検査件数, 赤血球血液製剤返却量, 返却率および廃棄量を比較検討した. 結果:1993年と1994年のクロスマッチ検査件数を比較すると, 1993年は4,961件, 1994年は3,925件と20.9%減少した. また, 各科から輸血部への赤血球血液製剤返却量と返却率を比較すると, 1993年は2,807単位, 35.0%, 1994年...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1995, Vol.41 (3), p.316-317
Hauptverfasser: 池田和眞, 野村努, 加美長亜由, 宮武早織, 河西浩一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:当院では1994年1月より, T&S(Type&Screen)の適応をルチン化し, 業務の省力化および経費の節減に有効であるかを検討したので報告する. 方法:1993年と1994年のそれぞれ1月より7月までの, 赤血球血液製剤のクロスマッチ検査件数, 赤血球血液製剤返却量, 返却率および廃棄量を比較検討した. 結果:1993年と1994年のクロスマッチ検査件数を比較すると, 1993年は4,961件, 1994年は3,925件と20.9%減少した. また, 各科から輸血部への赤血球血液製剤返却量と返却率を比較すると, 1993年は2,807単位, 35.0%, 1994年は1,924単位, 30.1%であった. 赤血球血液製剤廃棄量は, 1993年258単位, 1994年253単位であった. C/T比は1993年は1.54, 1994年は1.43であった. また, T&Sの実施は, 手術に支障を来すことはなかった. 考察:輸血業務を効率化するために, T&Sを導入した結果, 手術に支障なく業務の省力化と経費の節減が可能であった.
ISSN:0546-1448