フローサイトメトリー(FCM)による適合血小板のクロスマッチとHPA Typingについて

目的:現在, 適合血小板のクロスマッチについては, 血小板を用いたMPHAでは少なくとも5時間を要するためリンパ球を用いたLCTやAHG-LCTが主に行われている. 血小板上のHLA抗原はリンパ球上のそれとは抗原密度が異なっており, HPAはリンパ球上には存在しない. 従って血小板製剤のクロスマッチには血小板を用いて行うのが望ましい. 今回, FCM(FAC Scan)を用いて短時間(約60分)にクロスマッチおよびHPA Typingを行う方法を検討するとともに, いくつかのHLAおよびHPA抗体についてLCTやAHG-LCT, MPHAと比較検討を行ったので報告する. 方法:FCMの測定は,...

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Hauptverfasser: 野原正信, 高嶋聡子, 田中真典, 田中明美, 比嘉幸枝, 中田浩一, 坂本久浩, 池田一彦, 吉武国利, 藤原弘一
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:現在, 適合血小板のクロスマッチについては, 血小板を用いたMPHAでは少なくとも5時間を要するためリンパ球を用いたLCTやAHG-LCTが主に行われている. 血小板上のHLA抗原はリンパ球上のそれとは抗原密度が異なっており, HPAはリンパ球上には存在しない. 従って血小板製剤のクロスマッチには血小板を用いて行うのが望ましい. 今回, FCM(FAC Scan)を用いて短時間(約60分)にクロスマッチおよびHPA Typingを行う方法を検討するとともに, いくつかのHLAおよびHPA抗体についてLCTやAHG-LCT, MPHAと比較検討を行ったので報告する. 方法:FCMの測定は, 患者検体50μlに血小板浮遊液(20万/μl)を25μl加え30分放置後, 生食で2回洗浄(2,000rpm 3分). 抗ヒトIgG(F(ab)^2 )PE標識抗体(MBL)を加え15分反応させた後, 生食で1回洗浄し0.45%ホルマリンにて固定し測定した. 各抗体の検討には, HLA-A2, A11, A24, B7, B44, B52, B54, C1, C7 HPA-1a, 2b, 3a, 4a, 5a, Nak^a 抗体を用いLCT(60分~120分), AHG-LCT(60分~120分), MPHA(リンパ球, 血小板)と比較検討を行った. 適合血小板のクロスマッチについては, 血液センターでの検査結果と比較検討した.
ISSN:0546-1448