末梢血幹細胞(PBSC)大量純化におけるL-phenylalanine methylester(PME)の効果

緒言 骨髄移植術や,末梢血幹細胞移植術(PBSCT)の発達により,造血幹細胞移植術は広範な癌疾患に対する有効な治療法として有望視されるようになった.特にPBSCは全身麻酔を行うことなくアフェレーシスで採取され,造血機能再構築に必要な細胞数を比較的簡単に確保できる.われわれは同種移植術あるいは遺伝子治療を目的として,PBSCを純化して移植術に用いる方法を検討している.アフェレーシスで採取される末梢血単核球は10^10個以上と大量になるため,この分画からPBSCを免疫学的な方法で純化することは手間と経費の負担が大きい.この処理過程をできるだけ簡単に,しかも経済的に行うために,単球除去試薬であるPM...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1995-03, Vol.41 (1), p.69-70
Hauptverfasser: 河野嘉文, 高上洋一, 阿倍孝典, 佐藤純子, 岡本康裕, 黒田泰弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:緒言 骨髄移植術や,末梢血幹細胞移植術(PBSCT)の発達により,造血幹細胞移植術は広範な癌疾患に対する有効な治療法として有望視されるようになった.特にPBSCは全身麻酔を行うことなくアフェレーシスで採取され,造血機能再構築に必要な細胞数を比較的簡単に確保できる.われわれは同種移植術あるいは遺伝子治療を目的として,PBSCを純化して移植術に用いる方法を検討している.アフェレーシスで採取される末梢血単核球は10^10個以上と大量になるため,この分画からPBSCを免疫学的な方法で純化することは手間と経費の負担が大きい.この処理過程をできるだけ簡単に,しかも経済的に行うために,単球除去試薬であるPME1)を使用する方法を検討した.
ISSN:0546-1448