FCMによる抗HLA抗体及び抗HPA抗体検出についての検討

〔目的〕現在, 日本では抗HLA抗体の検出にはリンパ球を用いたLCTやAHG-LCT, 抗HPA抗体の検出にはMPHAが主に行われている. しかし, 適合血小板のクロスマッチには, 本来ならば血小板を用いて行うのが妥当であるが時間的な制約からLCTやAHG-LCTが用いられているのが現状である. 今回, FCMを用いて短時間(約60分)で抗HLAおよび抗HPA抗体を測定できる方法を検討した. 〔方法〕FCMは, BECTON DICKINSON社のFACScanを用い測定は, 患者検体50ulに血小板浮遊液(20万/ul)を25ul加え30分放置後, 生食で2回洗浄(2000rpm3分)し抗ヒ...

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Hauptverfasser: 野原正信, 高嶋聡子, 田中真典, 田中明美, 比嘉幸枝, 中田浩一, 坂本久浩, 池田一彦, 吉武国利, 藤原弘一
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕現在, 日本では抗HLA抗体の検出にはリンパ球を用いたLCTやAHG-LCT, 抗HPA抗体の検出にはMPHAが主に行われている. しかし, 適合血小板のクロスマッチには, 本来ならば血小板を用いて行うのが妥当であるが時間的な制約からLCTやAHG-LCTが用いられているのが現状である. 今回, FCMを用いて短時間(約60分)で抗HLAおよび抗HPA抗体を測定できる方法を検討した. 〔方法〕FCMは, BECTON DICKINSON社のFACScanを用い測定は, 患者検体50ulに血小板浮遊液(20万/ul)を25ul加え30分放置後, 生食で2回洗浄(2000rpm3分)し抗ヒトIgG(F(ab)^2 )PE標識抗体(イムノテック)を加え15分反応させた後, 生食で1回洗浄し0.45%ホルマリンにて同定し測定した. 各抗体の検討には, HLA-A2, A11, A-24, B7, B44, B52, B54, CW1, CW7, HPA-1a, 2b, 3a, 4a, 5a, Nak^a 抗体を用いLCT(60分-120分), AHG-LCT(60分-120分)MPHA(リンパ球, 血小板)と比較検討を行った. また, 適合血小板のクロスマッチについて, 血液センターでの検査結果と比較検討した.
ISSN:0546-1448