ABO不適合骨髄移植における抗体価及び型転移酵素活性の推移と赤血球の回復

〔目的〕ABO不適合骨髄移植後の抗体価及び型転移酵素活性の推移と血液型の変化について検討を行った. 特にABO major mismatch症例では赤血球の回復が遅延する場合があり, 今回我々は, ドナーと患者のABO型の組合せに注目して検討したので報告する. 〔対象〕当院において同種骨髄移植を施行した88例のうちABO major mismatch28例, minor mismatch11例を対象とした. 〔方法〕移植後の赤血球抗原は吸着解離試験, 直接凝集法, CPC法(コイルプラネット遠心機を用いた抗A及び抗B血清に対する凝集血球の分離)にて測定した. 抗体価の測定は, IgM型は食塩水...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1994, Vol.40 (6), p.980-980
Hauptverfasser: 矢沢百合香, 山本恵美, 高木朋子, 寺谷美雪, 小金井順子, 金子幸子, 小沢直宏, 都築忍, 高本滋
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:〔目的〕ABO不適合骨髄移植後の抗体価及び型転移酵素活性の推移と血液型の変化について検討を行った. 特にABO major mismatch症例では赤血球の回復が遅延する場合があり, 今回我々は, ドナーと患者のABO型の組合せに注目して検討したので報告する. 〔対象〕当院において同種骨髄移植を施行した88例のうちABO major mismatch28例, minor mismatch11例を対象とした. 〔方法〕移植後の赤血球抗原は吸着解離試験, 直接凝集法, CPC法(コイルプラネット遠心機を用いた抗A及び抗B血清に対する凝集血球の分離)にて測定した. 抗体価の測定は, IgM型は食塩水法で, IgG型は血清を2ME処理後, 抗IgG血清を用いた間接クームス法により測定した. 型転移酵素活性の測定にはガルザーブABを使用した. 〔結果〕1例は28例で, ドナーと患者のABO型の組合せは, A/0(ドナー/患者)16例, B/O:4例, AB/O:1例, B/A:3例, AB/A:3例, A/B:1例であった. 移植からドナー型赤血球確認までの期間は, A/Oがこれ以外の組合せに比べ有意(P
ISSN:0546-1448