末梢血幹細胞コロニー形成試験における刺激因子変更についての検討
〔目的〕末梢血幹細胞の評価方法として, コロニー形成試験は造血前駆細胞濃度の予測に必須の検査である. 我々は, 従来マルチコロニー形成試験を施行してきたが, 標準化をめざしてより単純な単一コロニー形成試験に変更した. そこで, 同一標本について両者を施行し, 比較検討をおこなった. 〔対象と方法〕末梢血幹細胞移植の適応となる産婦人科悪性腫瘍患者2例の末梢血幹細胞動員時に採取した19標本について検討した. 標本中の造血幹細胞についてCD34(HPCA-2, BD社)を測定した. CD34測定は, リンパ球10,000個中のCD34陽性細胞数とした. マルチコロニー形成試験の刺激因子の調製はIL3...
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Zusammenfassung: | 〔目的〕末梢血幹細胞の評価方法として, コロニー形成試験は造血前駆細胞濃度の予測に必須の検査である. 我々は, 従来マルチコロニー形成試験を施行してきたが, 標準化をめざしてより単純な単一コロニー形成試験に変更した. そこで, 同一標本について両者を施行し, 比較検討をおこなった. 〔対象と方法〕末梢血幹細胞移植の適応となる産婦人科悪性腫瘍患者2例の末梢血幹細胞動員時に採取した19標本について検討した. 標本中の造血幹細胞についてCD34(HPCA-2, BD社)を測定した. CD34測定は, リンパ球10,000個中のCD34陽性細胞数とした. マルチコロニー形成試験の刺激因子の調製はIL3, EPO, 単一コロニー形成試験の刺激因子はGM-CSF単独とした. コロニー形成試験の半流動培地としてメチルセルロースを使用した. マルチコロニー形成試験では, CFU-GM, BFUe, E-Mixを, 単一コロニー形成試験では, CFU-GMを測定した. CD34, マルチコロニー形成試験, 単一コロニー形成試験の成績についてそれぞれ回帰分析を行った. 〔結果〕末梢血幹細胞動員後のcD34は3-56cells/10^4 cellsで平均22.9±20.1cells/10^4 cellsであった. マルチコロニー形成試験におけるCFU-GM, BFUe, E-Mix, Total Coloniesの平均はそれぞれ31.7±30.3, 57.8±55.6, 1.3±1.5, 90.8±86.0colonies/2×10^5 cellsであった, 単一コロニー形成試験では34.4±41.9colonies/2×10^5 cellsであった. 回帰分析では, CD34とマルチコロニー形成試験のCFU-GM, 単一コロニー形成試験のCFU-GM間で有意の相関(各々r=0.77, P |
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ISSN: | 0546-1448 |