肺炎球菌敗血症に伴って発現した赤血球のTh活性

Th polyagglutinationは, 1978年にBirdら1)やVenezianoら2)によりそれぞれ細菌感染症患者から見いだされ, Arachis hypogaea(Peanut extract)レクチンと凝集を呈する第3型として報告されている. 今回我々は, Arachis hypogaeaレクチンによるスクリーニングから肺炎・重度の呼吸不全で緊急入院となった患者の赤血球に血清学的にTh活性を示すpolyagglutinationの症例を経験した. この患者の血液培養でStreptococcus pneumoniaeが確認されたが, 血液培養ボトル中に含まれていた赤血球はT活性を...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1994/11/01, Vol.40(5), pp.730-736
Hauptverfasser: 秋林, 建, 近藤, 誠司, 大瀧, 幸哉
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Th polyagglutinationは, 1978年にBirdら1)やVenezianoら2)によりそれぞれ細菌感染症患者から見いだされ, Arachis hypogaea(Peanut extract)レクチンと凝集を呈する第3型として報告されている. 今回我々は, Arachis hypogaeaレクチンによるスクリーニングから肺炎・重度の呼吸不全で緊急入院となった患者の赤血球に血清学的にTh活性を示すpolyagglutinationの症例を経験した. この患者の血液培養でStreptococcus pneumoniaeが確認されたが, 血液培養ボトル中に含まれていた赤血球はT活性を示していたことから, Th化とT活性との関係について検討したので報告する. 症例患者:TT, 65歳, 男性. 主訴:咳, 喀痰, 右胸痛, 呼吸困難. 既往歴:昭和62年頃より, 町立検診で肝機能障害が指摘され開業医を受診し, C型慢性肝炎にて通院加療されていた.
ISSN:0546-1448
1883-8383
DOI:10.3925/jjtc1958.40.730