HIV-1抗体パネル血清及び献血者血清を使用したWBキットの比較

目的:現在血液センターでは輸血用血液に対する検査項目の一つとして, HIV抗体検査をPA法, 確認検査としてウエスタンブロット法を行っている. 今回, オーソ社WBキットと富士レビオ社のラブブロット1を比較検討する機会を得たので報告する. 対象:パネル血清としてHIV-1抗体陽性血清23例, 陰性血清2例, 献血者血清としてWB法陽性血清4例, WB法陰性PA法陽性血清2例とした. 結果とまとめ:両キット測定方法の大きな違いは, 血清との反応時間であるが, ラブブロット1において反応時間が短いことによる判定結果への影響は認められなかった. オーソWBキットにおいてENVバンドの出現が弱い傾向が...

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Hauptverfasser: 貝山利香, 安藤裕美子, 浦野慎一, 高橋美代子, 遠藤信義, 西岡克郎, 伊田八洲雄
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:現在血液センターでは輸血用血液に対する検査項目の一つとして, HIV抗体検査をPA法, 確認検査としてウエスタンブロット法を行っている. 今回, オーソ社WBキットと富士レビオ社のラブブロット1を比較検討する機会を得たので報告する. 対象:パネル血清としてHIV-1抗体陽性血清23例, 陰性血清2例, 献血者血清としてWB法陽性血清4例, WB法陰性PA法陽性血清2例とした. 結果とまとめ:両キット測定方法の大きな違いは, 血清との反応時間であるが, ラブブロット1において反応時間が短いことによる判定結果への影響は認められなかった. オーソWBキットにおいてENVバンドの出現が弱い傾向が見られ, ロット差が認められた. また, 陽性血清において出現したウイルス特異バンドが一致したのは, 27例中11例で, 不一致が16例だった. 主にp55とp34に不一致が多く認められ, 逆に全例一致したのがgp41だった. 以上の結果より両キットは, 総合的には同等に検査できるものと考えられた.
ISSN:0546-1448