当院におけるPeanut extractと反応するpolyagglutinationの検討成績

目的:Polyagglutinationは, 赤血球膜の変化により赤血球が血液型と関係なしに臍帯血清及び新生児血清を除く全ての正常人血清と赤血球凝集を起こす現象とされている. この赤血球膜異常は, ABO式血液型オモテ・ウラ不一致例や, 副試験異常, レクチンとの反応性により見つかっている. そこで, 我々は日常輸血検査にPeanut extract(Arachis hypogaea)レクチンのスクリーニングを昭和54年5月より導入しているのでその成績を報告する. 方法:期間;昭和54年(1979)5月~平成5年(1993)10月. 方法;輸血検査(血液型・交差適合試験)に提出された総数74,...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1994, Vol.40 (3), p.565-565
Hauptverfasser: 秋林建, 緒方良一, 竹生真規, 近藤誠司, 大瀧幸哉
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:Polyagglutinationは, 赤血球膜の変化により赤血球が血液型と関係なしに臍帯血清及び新生児血清を除く全ての正常人血清と赤血球凝集を起こす現象とされている. この赤血球膜異常は, ABO式血液型オモテ・ウラ不一致例や, 副試験異常, レクチンとの反応性により見つかっている. そこで, 我々は日常輸血検査にPeanut extract(Arachis hypogaea)レクチンのスクリーニングを昭和54年5月より導入しているのでその成績を報告する. 方法:期間;昭和54年(1979)5月~平成5年(1993)10月. 方法;輸血検査(血液型・交差適合試験)に提出された総数74,093検体についてPeanut extract(Arachis hypogaea)レクチンとのスクリーニングを行った. 凝集の同定には他のレクチンとの反応性についてG.W.G.Birdの分類によった. 結果:検査総数約74,093検体のうち4例にpeanut extractとの凝集(0.005%)が認められた. これらは, 2例のT-Polyagglutinationと, Thが2例であった.
ISSN:0546-1448