マイクロタイピングシステム (ゲルテスト) の検討
輸血検査の分野では血液型や赤血球不規則抗体の検査, あるいは交差適合試験等には従来より試験管による凝集反応が広く行われているが, この反応は種々の要因により影響される. さらに試験管法では術者による技術に差のあること, 形成された凝集像は長時間安定でなく客観的観察に時間的制約のあること, さらに抗グロブリン試験では洗浄操作の繁雑さや稚拙さによる偽陰性, 偽陽性の可能性など多くの問題がある. このような術者の技術力の違いや操作上の問題を最小限にとどめ, 凝集反応での凝集像を固定し客観的に観察し判定する目的で, Micro-typing System(ゲルテスト)が開発された1). 我々は今回この...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 1994/08/25, Vol.40(3), pp.448-453 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 輸血検査の分野では血液型や赤血球不規則抗体の検査, あるいは交差適合試験等には従来より試験管による凝集反応が広く行われているが, この反応は種々の要因により影響される. さらに試験管法では術者による技術に差のあること, 形成された凝集像は長時間安定でなく客観的観察に時間的制約のあること, さらに抗グロブリン試験では洗浄操作の繁雑さや稚拙さによる偽陰性, 偽陽性の可能性など多くの問題がある. このような術者の技術力の違いや操作上の問題を最小限にとどめ, 凝集反応での凝集像を固定し客観的に観察し判定する目的で, Micro-typing System(ゲルテスト)が開発された1). 我々は今回このゲルテストについて検討する機会を得たので, ルーチンで行っている試験管法(対照試験)と比較した結果も交えて報告する. |
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ISSN: | 0546-1448 1883-8383 |
DOI: | 10.3925/jjtc1958.40.448 |