低力価抗Jra 抗体を有する母体より出生した胎児水腫の1例
Jr^a 抗原は1970年, Stroup & Maclloy1)によって初めて報告された高頻度赤血球膜抗原で, その後の検索にてJr^a 抗原陰性者は, 欧米人には極めてまれであるが, 日本人では比較的頻度が高く, Nakajimaら2)は0.03%, 大久保ら3)は, 0.12%と報告している. 抗Jr^a 抗体は, 主に経産婦に検出される事より妊娠により産生されるものと推察されている3)が, その発生頻度が低いこともあり, その臨床的意義についてはまだ不明の点が多い. 今回, 我々は低力価抗Jr^a 抗体を有する母体より出生した児で, 溶血性貧血と左心低形成症候群を合併した胎児水...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 1994, Vol.40 (1), p.95-100 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Jr^a 抗原は1970年, Stroup & Maclloy1)によって初めて報告された高頻度赤血球膜抗原で, その後の検索にてJr^a 抗原陰性者は, 欧米人には極めてまれであるが, 日本人では比較的頻度が高く, Nakajimaら2)は0.03%, 大久保ら3)は, 0.12%と報告している. 抗Jr^a 抗体は, 主に経産婦に検出される事より妊娠により産生されるものと推察されている3)が, その発生頻度が低いこともあり, その臨床的意義についてはまだ不明の点が多い. 今回, 我々は低力価抗Jr^a 抗体を有する母体より出生した児で, 溶血性貧血と左心低形成症候群を合併した胎児水腫の1例を経験したので報告する. |
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ISSN: | 0546-1448 |