輸血後非A非B型肝炎予防効果と各種HCVマーカーの評価

国立金沢病院では, 石川県赤十字血液センターの協力を得て1988年8月から輸血後肝炎追跡調査を実施している. 石川県赤十字血液センターでは, 既に報告した1)ように輸血後肝炎(以下PTHと略)予防対策として, 1989年1月から輸血歴有の供血者を輸血用血液から除外し, 加えて1989年11月からC100-3抗体陽性者を除外してきた. さらに, 1992年1月からはC100-3抗体に代えて第二世代(以下2ndと表現)HCV PHA法をHCVのスクリーニングマーカーとして陽性血を除外した. 今回, これまでの追跡例を対象にして輸血後肝炎予防効果を検討するとともに, 肝炎発症例とHCVとの関わりにつ...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1994/01/25, Vol.40(1), pp.82-89
Hauptverfasser: 小西, 奎子, 杉岡, 五郎, 金光, 公浩, 大川, 力
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:国立金沢病院では, 石川県赤十字血液センターの協力を得て1988年8月から輸血後肝炎追跡調査を実施している. 石川県赤十字血液センターでは, 既に報告した1)ように輸血後肝炎(以下PTHと略)予防対策として, 1989年1月から輸血歴有の供血者を輸血用血液から除外し, 加えて1989年11月からC100-3抗体陽性者を除外してきた. さらに, 1992年1月からはC100-3抗体に代えて第二世代(以下2ndと表現)HCV PHA法をHCVのスクリーニングマーカーとして陽性血を除外した. 今回, これまでの追跡例を対象にして輸血後肝炎予防効果を検討するとともに, 肝炎発症例とHCVとの関わりについて考察した. また, C100-3を抗原として含む米国型のHCVクローン由来の2nd抗体とC100-3を抗原として含まない日本型HCVクローン由来の2nd抗体について, スクリーニングマーカーとしての差異を検討し, C100-3抗体のスクリーニング抗体としての意義を再評価したので報告する.
ISSN:0546-1448
1883-8383
DOI:10.3925/jjtc1958.40.82