小児ALL/NHL67例に対するPBSCT治療成績:CCLSG成績

目的小児癌,白血病研究グループ(CCLSG)では現在までに67名の小児ALL/NHLに対して自家末梢血幹細胞移植術(Peripheral Blood Stem Cell Autograft; PBSCT)を施行したので, その治療成績について報告する. 対象・方法 対象は1987年10月から1993年3月までにCCLSG関連施設においてPBSCTを施行した67例でALL59名, NHL8名であり, 年齢の中央値は10歳(1~17歳)であった. PBSCTの施行時期は, 初回寛解期29(ALL:23, NHL6)例, 第二寛解期23(ALL:21, NHL2)例, 第三・四寛解期6(ALL:6)...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1993, Vol.39 (5), p.904-906
Hauptverfasser: 渡辺新, 高上洋一, 小泉晶一, 松下竹次, 菊田敦, 古山輝久, 岩井朝幸, 下河達雄, 江口春彦, 村上達夫, 川上清, 石川孝成, 堀越泰, 小田慈, 清水宏之, 三間屋純一, 藤本孟男
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的小児癌,白血病研究グループ(CCLSG)では現在までに67名の小児ALL/NHLに対して自家末梢血幹細胞移植術(Peripheral Blood Stem Cell Autograft; PBSCT)を施行したので, その治療成績について報告する. 対象・方法 対象は1987年10月から1993年3月までにCCLSG関連施設においてPBSCTを施行した67例でALL59名, NHL8名であり, 年齢の中央値は10歳(1~17歳)であった. PBSCTの施行時期は, 初回寛解期29(ALL:23, NHL6)例, 第二寛解期23(ALL:21, NHL2)例, 第三・四寛解期6(ALL:6)例, 再発時9(ALL:9)例であり, 初回寛解期例は全員が発症時に高リスク因子を有し, 初発から移植までの期間は3~20ヵ月(中央値9ヵ月)であった. 移植前処置として全例に全身放射線照射を施行せずMCNUをkey drugとしたMCVAC療法(55例)をはじめとした超大量化学療法(modified MCVAC2例, BU+MCNU 3例, LPAM+VP16 3例, その他4例)を行った. この中には2回連続のdouble PBSCTを施行した4例が含まれており, 4例ともどちらかの移植時に前処置としてMCVAC療法が行われた.
ISSN:0546-1448