低比重献血者対策

目的:現在, 各血液センターで種々の低比重者対策が行われているが, 当センターでは北九州市の各保健所と共同にて女性の低比重者対策を行っている. 今回現在までの結果と今後の対策を検討したので報告する. 成績:平成3年度は女性の場合200ml献血では50,754名中7,029名, 400ml献血は7,079名中592名, 成分献血は10,816名中852名の低比重者があった. 年代別の献血希望者数に占める低比重者の割合は10代が13.1%, 20代14.6%, 30代20.1%, 40代19.1%, 50歳以上は8.9%である. 低比重者は固定施設では, その場で血算を行いHbの値に応じて説明し保...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1993, Vol.39 (3), p.679-679
Hauptverfasser: 黒木千代子, 別府一子, 内海政江, 佐藤由美, 今戸真弓, 堀田佳子, 倉喜美子, 宮添伊佐子, 藤原弘一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:現在, 各血液センターで種々の低比重者対策が行われているが, 当センターでは北九州市の各保健所と共同にて女性の低比重者対策を行っている. 今回現在までの結果と今後の対策を検討したので報告する. 成績:平成3年度は女性の場合200ml献血では50,754名中7,029名, 400ml献血は7,079名中592名, 成分献血は10,816名中852名の低比重者があった. 年代別の献血希望者数に占める低比重者の割合は10代が13.1%, 20代14.6%, 30代20.1%, 40代19.1%, 50歳以上は8.9%である. 低比重者は固定施設では, その場で血算を行いHbの値に応じて説明し保健所や必要時病院紹介を行っている. 北九州市の場合, 婦人健康審査ということで血圧異常者や低比重者については1回/週各保健所にて指導を行っている. 血圧測定, 検尿, GPT測定, 血液像検査を行い, その結果により各種食事指導という内容である. 市の協力により血液センターよりの紹介者用にカルテを作成していただき受診者の結果は月1回センターに返信されるようになっている. 北九州市以外の地域については, 比重の程度に応じて説明を行い, 1.048以下の場合病院受診するように勧め病院よりの返信もお願いしている. 病院からの返信内容はまだ数が少なく十分な分析には至っていないが, 中年の女性は子宮筋腫による出血が多い傾向にある. 保健所受診者は残念ながら平成3年度は30名でその内半数がHb10.9g/dl以下であり, 保健所より病院紹介となっている.
ISSN:0546-1448