血清 group-specific component 蛋白と頭皮組織内汗腺に mosaicism を立証した先天性母斑児についての免疫遺伝学的検討
ヒトのDispermic chimera(二精子受精chimera)は, 2つの母体核が2つの精子を受精し, それぞれの接合体が融合し, 一体となり発育したものと考えられている1). したがって, このtypeは末梢血液細胞のみならず, 体細胞にも多様なmosaicismが発現する1)~3). 著者らは, ABO式血液型判定時にA_1 型とB型の異なる2種類の赤血球凝集団を末梢血液中に保有する先天性母斑児について, 免疫血液学的・免疫組織化学的検討を行い, 血清蛋白の1つであるgroup-specific component(GC)と頭皮組織内の汗腺を構成する細胞にmosaicismを発現して...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 1993, Vol.39(3), pp.614-620 |
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Hauptverfasser: | , , , , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ヒトのDispermic chimera(二精子受精chimera)は, 2つの母体核が2つの精子を受精し, それぞれの接合体が融合し, 一体となり発育したものと考えられている1). したがって, このtypeは末梢血液細胞のみならず, 体細胞にも多様なmosaicismが発現する1)~3). 著者らは, ABO式血液型判定時にA_1 型とB型の異なる2種類の赤血球凝集団を末梢血液中に保有する先天性母斑児について, 免疫血液学的・免疫組織化学的検討を行い, 血清蛋白の1つであるgroup-specific component(GC)と頭皮組織内の汗腺を構成する細胞にmosaicismを発現していることを見い出した二精子受精chimeraを経験したので報告する. |
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ISSN: | 0546-1448 1883-8383 |
DOI: | 10.3925/jjtc1958.39.614 |