MCS濃厚血小板採取キット中に組み込んだ新ボールLRF6H白血球除去フィルターの使用成績
[目的]われわれは第16回日本血液事業学会に, MCS(ヘモネティクス社)を使用した効率の良い血小板成分採血について報告したが, 白血球混入による副作用軽減のため, 新しい白血球除去フィルター(ポール社)LRF6Hを血小板採取キット中に組み込み, 濃厚血小板中の白血球の除去操作を試みたので, その結果を報告する. [方法]MCSによる血小板成分採血については, 概ね先に報告した方法に従い, 一部P/WC Factor, Thrombocyte Threshold, 抗凝固剤混入比の変更を行った. 採取した血小板採取bagから血小板bagへ移すチューブの間ヘフィルターを入れ, 採取後1~2時間後...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 1993, Vol.39 (2), p.449-449 |
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Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | [目的]われわれは第16回日本血液事業学会に, MCS(ヘモネティクス社)を使用した効率の良い血小板成分採血について報告したが, 白血球混入による副作用軽減のため, 新しい白血球除去フィルター(ポール社)LRF6Hを血小板採取キット中に組み込み, 濃厚血小板中の白血球の除去操作を試みたので, その結果を報告する. [方法]MCSによる血小板成分採血については, 概ね先に報告した方法に従い, 一部P/WC Factor, Thrombocyte Threshold, 抗凝固剤混入比の変更を行った. 採取した血小板採取bagから血小板bagへ移すチューブの間ヘフィルターを入れ, 採取後1~2時間後に一落差約60cmで白血球除去フィルターを通した. 血小板の算定はSysmexE5000で行い, 白血球の算定にはチュルク氏液で処理後, Nageotte Chamberを用いて測定し, 白血球除去率, 血小板回収率, 血小板機能の変化など23例について検討した. [結果]血小板の回収率については, 86.0%とやや低値であったが, 白血球除去率については平均99.5%とまずまずの成績で, 目詰りで濾過不能の1例はあったが, 3log以上の除去効果をあげた例もあった. またPost filtrationの血小板機能については, %HSR, 凝集能等著変を認めなかった. [考察]白血球除去血小板の調製については, 一般にbedsideで行われているが, real timeに行える利点はあるが, 使用方法によっては品質管理の上で, 問題があるようにも思われる. 従って血液センターでもその調整法を考えておく必要があるものと思われる. 今回の実験はあくまでtrialで, 更に例数を重ね, 白血球の混入数を10^4 ~10^5 /bag以下に抑え, 血小板回収率を, 90%以上確保したいものと考えている. |
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ISSN: | 0546-1448 |