Private抗原IS陽性の3家系とその抗体について

目的:S抗原陽性の3家系について調査し抗ISの性状についても検討したので報告する. 方法:抗原及び抗体スクリーニングは. PEG-AHGTで行い, クームス血清は抗Ig-Gを16倍に希釈して用いた. 成績及び結果:1)IS抗原検出率は, 8,225例中4例で0.049%と, 従来の報告に比べ高頻度に検出された. 2)家系調査を実施できた3家系でIS抗原の遺伝が確認された. 3)IS抗原陽性血球の各種酵素処理後の抗ISとの反応はブロメリン, パパイン, トリプシン, ノイラミニダーゼで消失した. 4)抗IS抗体検出率は22,782例中12例で0.053%であった. 5)抗ISはクームス血清を希釈...

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Hauptverfasser: 土田秀明, 土田奈穂美, 小西祐子, 服部郁子, 尾崎悦子, 高橋裕子, 鏡寿子, 小嶋伊三郎
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:S抗原陽性の3家系について調査し抗ISの性状についても検討したので報告する. 方法:抗原及び抗体スクリーニングは. PEG-AHGTで行い, クームス血清は抗Ig-Gを16倍に希釈して用いた. 成績及び結果:1)IS抗原検出率は, 8,225例中4例で0.049%と, 従来の報告に比べ高頻度に検出された. 2)家系調査を実施できた3家系でIS抗原の遺伝が確認された. 3)IS抗原陽性血球の各種酵素処理後の抗ISとの反応はブロメリン, パパイン, トリプシン, ノイラミニダーゼで消失した. 4)抗IS抗体検出率は22,782例中12例で0.053%であった. 5)抗ISはクームス血清を希釈することによって反応は増強され, この現象は, PEG法ではさほど影響を受けなかったが37℃60分法で顕著であった. 6)抗IS保有者の男女比は, 3:5でいずれも輸血歴はなかった. 最後に, 貴重な, IS抗原陽性血球及び抗ISを分与してくださった東京都赤十字血液センターに深謝します.
ISSN:0546-1448