フィルターによる白血球除去血液製剤に関する検討
我々は輸血より同種免疫, 感染症さらには, GVHDの発現に白血球が関与していることから, フィルターによる白血球除去を試み, また微少白血球の確認についても蛍光染色法にて検討したので併せて報告した. 対象血液製剤は400ml由来の濃厚赤血球であり, フィルターとしてはPVA製のIG-Eを対照にイムガードRC(IG・RC)及びセパセルR-500NN(Sepa cell)について濾過前後における血液製剤の性状について検討した. 成績:赤血球回収はIG-E84.5%に対しIGRC97.5±2.2%及びSepa cell 91.8%の回収率が得られた. 濾過後における白血球数についてPropidiu...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 我々は輸血より同種免疫, 感染症さらには, GVHDの発現に白血球が関与していることから, フィルターによる白血球除去を試み, また微少白血球の確認についても蛍光染色法にて検討したので併せて報告した. 対象血液製剤は400ml由来の濃厚赤血球であり, フィルターとしてはPVA製のIG-Eを対照にイムガードRC(IG・RC)及びセパセルR-500NN(Sepa cell)について濾過前後における血液製剤の性状について検討した. 成績:赤血球回収はIG-E84.5%に対しIGRC97.5±2.2%及びSepa cell 91.8%の回収率が得られた. 濾過後における白血球数についてPropidium Iodide法にてIG-RC2.20±2.12×10^5 /u Sepa cell 4.43±1.12×10^5 /uの残存をみた. 結論:今回検討したfilterにより赤血球の回収及び白血球除去は従来のフィルターに比し良好な結果を得たが, 特に残存白血球についてはこのレベルで輸血後感染症あるいはGVHDの予防対策になりうるかについてはさらに検討を要する課題である. |
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ISSN: | 0546-1448 |