当院における自己血輸血の現状について
平成元年4月から同2年7月までの16ヵ月間で術前に自己血を準備し手術を実施した症例について若干の検討を行ったので報告する. 対象は, 整形外科73例, 泌尿器科22例, 外科26例, 産婦人科1例の122例(男51, 女71)であり, 対象期間中に輸血を行った手術件数の16.4%であった. また, 対象症例の平均自己血準備量は666.7mlであり, 23.8%の症例で同種血輸血も行われ, その平均輸血量は1,122mlであった. 自己血輸血導入により同種血輸血量は, 人工膝関節全置換術で92%, 人工股関節全置換術で50%, 前立腺被膜下摘除術で100%減少した. また, 自己血輸血に起因する...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 平成元年4月から同2年7月までの16ヵ月間で術前に自己血を準備し手術を実施した症例について若干の検討を行ったので報告する. 対象は, 整形外科73例, 泌尿器科22例, 外科26例, 産婦人科1例の122例(男51, 女71)であり, 対象期間中に輸血を行った手術件数の16.4%であった. また, 対象症例の平均自己血準備量は666.7mlであり, 23.8%の症例で同種血輸血も行われ, その平均輸血量は1,122mlであった. 自己血輸血導入により同種血輸血量は, 人工膝関節全置換術で92%, 人工股関節全置換術で50%, 前立腺被膜下摘除術で100%減少した. また, 自己血輸血に起因する副作用も認められなかった. しかし, 一部の手術では, 貯血量を増量する為の工夫が必要と思われた. |
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ISSN: | 0546-1448 |