供血者の各種リスク要因とHCV関連マーカーとの関係
[目的]輸血後肝炎の追跡調査成績から, S-GPT値高値を示す供血者, 輸血・肝炎歴を有する供血者はハイリスク供血者であることが縦来より指摘されていた. 今回, 供血者を対象として, HCV関連マーカー(C100-3抗体, GOR抗体)の有無とこれらの各種既往歴との関連について検討を行ったので報告する. [対象と方法]1990年3月から10月までの間に, 献血時に個別に各種の既往歴(輸血歴, 肝炎歴, ハリ治療歴)を聴取することが可能であった10498人を対象として, これらの既往歴とC100-3抗体との関連について検討を行った. 1989年1月から1990年9月までの間に献血時の個別問診によ...
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Format: | Tagungsbericht |
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Zusammenfassung: | [目的]輸血後肝炎の追跡調査成績から, S-GPT値高値を示す供血者, 輸血・肝炎歴を有する供血者はハイリスク供血者であることが縦来より指摘されていた. 今回, 供血者を対象として, HCV関連マーカー(C100-3抗体, GOR抗体)の有無とこれらの各種既往歴との関連について検討を行ったので報告する. [対象と方法]1990年3月から10月までの間に, 献血時に個別に各種の既往歴(輸血歴, 肝炎歴, ハリ治療歴)を聴取することが可能であった10498人を対象として, これらの既往歴とC100-3抗体との関連について検討を行った. 1989年1月から1990年9月までの間に献血時の個別問診により輸血歴, ハリ治療歴, 肝炎歴ありと答えたそれぞれ196人, 99人, 90人についてC100-3抗体, GOR抗体を測定し, 検討を行った. C100-3抗体は, オーソダイアグノスティック社製, GOR抗体は, 特殊免疫研究所製のKitを用いてELISA法により測定した. [成績ならびに考察]C100-3抗体陽性の供血者219例中, 輸血歴, 肝炎歴, ハリ治療歴ありと答えた人は, それぞれ53例(24.2%), 18例(8.2%), 56例(25.6%)であった. 一方, C100-3抗体陰性の供血者10279人において上記の既往歴ありと答えた人は, それぞれ316例(3.1%), 49例(0.5%)738例(3.2%)であり両群間でいずれも有意差が認められた. (P |
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ISSN: | 0546-1448 |