固相クームス法の使用実例について
[目的]昨年の本学会でオリンパス光学工業(株)より報告されたマイクロプレートを使用した固相クームス法を使用する機会があったので, 供血者血清を用いて検討したので報告する. [方法]レクチンをコーティングしたマイクロプレートにクームス用の血球を分注10分間静置して固相する. この赤血球固相化プレートにサンプルを分注し, 37℃10分間反応後洗浄を行う. 次に抗ヒトIgG抗体感作磁性体封入粒子を分注し, 磁石上で3分間パターン形成させる. 実験例1. 当センター保存の陽性検体28種類を用いて, 当センターで行っている従来法と希釈感度の比較を行った. 実験例2. 当センターにおいて5本クームス法で検...
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Zusammenfassung: | [目的]昨年の本学会でオリンパス光学工業(株)より報告されたマイクロプレートを使用した固相クームス法を使用する機会があったので, 供血者血清を用いて検討したので報告する. [方法]レクチンをコーティングしたマイクロプレートにクームス用の血球を分注10分間静置して固相する. この赤血球固相化プレートにサンプルを分注し, 37℃10分間反応後洗浄を行う. 次に抗ヒトIgG抗体感作磁性体封入粒子を分注し, 磁石上で3分間パターン形成させる. 実験例1. 当センター保存の陽性検体28種類を用いて, 当センターで行っている従来法と希釈感度の比較を行った. 実験例2. 当センターにおいて5本クームス法で検査済みの陰性検体について, 固相クームス法で再検査を行い, 従来法の結果との比較を行った. [結果]固相クームス法は, 従来法と同等以上の感度で検出可能であった. 具体的にいくつかの従来法と固相クームス法での検出可能希釈倍率の例を次に示す. 1D(4/16). 3D(32/64). 4D(4/8). 5D(256/512). 6E(8/16). 7E(32/128). 8E(1/32). 9E(1/8). 10E(64/512). 12c(4/64). 13Hr^o (128/512). 14Lu^b (2/8). 16Di^b (8/32). 17Jr^a (64/64). 27Tj^a (64/128)*番号は, 整理番号でそれに続いて抗体種. (従来法の希釈倍率/固相クームス法の希釈倍率)陰性例の非特異反応については, 実用上問題ない程度であった. [考察]オリンパス光学工業(株)の開発した固相クームス法は, 感度が従来法と同等以上であり, また短時間の内に判定を粒子の沈降パターンで行えるなどの特徴もあり, 有用な方法であると考えられる. |
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ISSN: | 0546-1448 |