消化器外科手術における自己血輸血
私共の施設では消化器外科手術における同種血輸血量の削減を目的として, 貯血式自己血輸血(液状保存)と希釈式自己血輸血を併用した独自の自己血輸血法を1989年5月より施行してきたのでその方法と成績について報告する. 対象および方法 1,000ml以上の出血の可能性のある手術を対象とした. 実際には, 1. 食道切除術, 2. 胃全摘術, 胃亜全摘術, 3. 低位前方切除術, 4. 直腸切断術, 5. 肝切除術, 6. 膵頭十二指腸切除術, またこのほかの術式でも稀な血液型, 不規則抗体保有者の場合は自己血輸血の対象とした. そして原則として, A. 70歳以下, B. Hb>10g/dl,...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 1991, Vol.37 (1), p.103-106 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 私共の施設では消化器外科手術における同種血輸血量の削減を目的として, 貯血式自己血輸血(液状保存)と希釈式自己血輸血を併用した独自の自己血輸血法を1989年5月より施行してきたのでその方法と成績について報告する. 対象および方法 1,000ml以上の出血の可能性のある手術を対象とした. 実際には, 1. 食道切除術, 2. 胃全摘術, 胃亜全摘術, 3. 低位前方切除術, 4. 直腸切断術, 5. 肝切除術, 6. 膵頭十二指腸切除術, またこのほかの術式でも稀な血液型, 不規則抗体保有者の場合は自己血輸血の対象とした. そして原則として, A. 70歳以下, B. Hb>10g/dl, Ht>32%, C. TP>6.0g/dl, Alb>3.0g/dl, D. 体重50kg以上, E. 心機能, 呼吸機能, 肝機能, 腎機能, 血液凝固機能等, 全身状態に異常を認めないこと, を条件とした. |
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ISSN: | 0546-1448 |