「輸血療法の適正化に関するガイドライン」に対するアンケート調査について

厚生省は本邦における輸血療法の適正化をはかるため, 「輸血療法の適正化」と「血液製剤使用適正化」のガイドラインを公布した. 本アンケートは, 臨床の現場でどの程度知られているのかを調査するために行なった. 両ガイドラインは, 約30%の医師が知っていて, そのうち約50%の人が読んだことがあった. またその内容について, ほとんどの人が説明を必要と考えている. 以上より, 臨床側の浸透度はかなり低く, 回収率が54%であった事より, 実際にはもっと低い可能性がある. 今後適正化をはかるため, 輸血部門の専任医師の任命と輸血療法委員会の設置など, 院内の管理体制の充実をはかり, 臨床側への指導が...

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Hauptverfasser: 高橋良枝, 山端久美子, 藤井喜栄子, 後藤健治, 佐藤淑子, 伊藤忠一
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:厚生省は本邦における輸血療法の適正化をはかるため, 「輸血療法の適正化」と「血液製剤使用適正化」のガイドラインを公布した. 本アンケートは, 臨床の現場でどの程度知られているのかを調査するために行なった. 両ガイドラインは, 約30%の医師が知っていて, そのうち約50%の人が読んだことがあった. またその内容について, ほとんどの人が説明を必要と考えている. 以上より, 臨床側の浸透度はかなり低く, 回収率が54%であった事より, 実際にはもっと低い可能性がある. 今後適正化をはかるため, 輸血部門の専任医師の任命と輸血療法委員会の設置など, 院内の管理体制の充実をはかり, 臨床側への指導が必要と思われる.
ISSN:0546-1448