血液センターにおける血液製剤の在庫管理と供給体制に関する研究
近年, 血液学・輸血学の進歩にともない, 血液製剤の需要が年々増大している. 血液製剤需要の増加に対応するには, 血液センターにおける, 血液資源の合理的な利用を推進していくことが重要な事柄の一つである. 血液製剤は言うまでもなく医薬品であり, その生産や保管における厳重な品質管理が義務付けられている. しかし, 血液および血液製剤を使用する側の医療機関はもとより, 各センターにおいても血液製剤の在庫を管理するための機構が, 現状では十分に整備されているとは言えない状況が指摘されている. 具体的な問題点として, 未使用の製剤が有効期限切れにより廃棄処分となるなど, 国民の善意によって献血された...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 1990-10, Vol.36 (5), p.632-637 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年, 血液学・輸血学の進歩にともない, 血液製剤の需要が年々増大している. 血液製剤需要の増加に対応するには, 血液センターにおける, 血液資源の合理的な利用を推進していくことが重要な事柄の一つである. 血液製剤は言うまでもなく医薬品であり, その生産や保管における厳重な品質管理が義務付けられている. しかし, 血液および血液製剤を使用する側の医療機関はもとより, 各センターにおいても血液製剤の在庫を管理するための機構が, 現状では十分に整備されているとは言えない状況が指摘されている. 具体的な問題点として, 未使用の製剤が有効期限切れにより廃棄処分となるなど, 国民の善意によって献血された血液が無駄になるケースが発生している. そこで本研究では, このような血液製剤の生産から供給に関わる問題の実態を把握するために, 福岡県と福島県の血液センターにおける全血製剤, 血液成分製剤の在庫管理の状況を検討した. |
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ISSN: | 0546-1448 |