A_m の1症例

稀な血液型Para-BombayのA_m を経験したので報告する. 症例は, 51歳の男性. 上部消化管出血による吐血のため入院し, 血液型検査において表裏不一致となり精査を行った. 患者血球は, 抗A, 抗B, 抗AB血清および抗Hレクチンのいずれとも反応は示さなかった. また血清中には抗B抗体と, 低温で強く反応する抗HI抗体が認められた. 抗Hの吸着解離液中に抗Hが, 抗Aの吸着解離液中に抗Aが認められた. 血清中のA-トランスフェラーゼ活性は1:128(対照AB血清1:64), B-トランスフェラーゼ活性は...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1990, Vol.36 (1), p.144-144
Hauptverfasser: 尾脇文江, 森分智子, 坂本恵子, 片岡節子, 渡辺幸子, 矢切良穂
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:稀な血液型Para-BombayのA_m を経験したので報告する. 症例は, 51歳の男性. 上部消化管出血による吐血のため入院し, 血液型検査において表裏不一致となり精査を行った. 患者血球は, 抗A, 抗B, 抗AB血清および抗Hレクチンのいずれとも反応は示さなかった. また血清中には抗B抗体と, 低温で強く反応する抗HI抗体が認められた. 抗Hの吸着解離液中に抗Hが, 抗Aの吸着解離液中に抗Aが認められた. 血清中のA-トランスフェラーゼ活性は1:128(対照AB血清1:64), B-トランスフェラーゼ活性は
ISSN:0546-1448