受身赤血球凝集反応を応用した赤血球固相マイクロプレートによる不規則性抗体検出キットImmucor社“CAPTURE-R”の検討

IgG型抗赤血球抗体の検出キットCAPTURE-Rと従来の凝集法を比較した. 方法:赤血球結合性に処理済の96穴U底マイクロプレートに抗体スクリーニング血球を1滴加えて遠心し赤血球を固相低イオン強度溶液2滴と患者血清を1滴加え37℃20分感作. 洗浄後抗ヒトIgG結合指示血球を1滴加え, 遠心後判定. 成績:臨床的に重要とされている温式IgG型抗赤血球抗体(Rh系抗体や抗Jk^a , 抗Sなど)は本法により良好に検出されたが, 冷式抗体(抗M, 抗P_1 , 抗Le^a , 抗Le^b )の検出率は凝集法に比べ低かった. 考案:CAPTURE-Rは簡便, 迅速で一度に多数の検体の処理が可能であ...

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Hauptverfasser: 永峰啓丞, 青地寛, 押田眞知子, 林悟, 平田洋, 山本一恵, 吉川起代子, 倉田義之
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:IgG型抗赤血球抗体の検出キットCAPTURE-Rと従来の凝集法を比較した. 方法:赤血球結合性に処理済の96穴U底マイクロプレートに抗体スクリーニング血球を1滴加えて遠心し赤血球を固相低イオン強度溶液2滴と患者血清を1滴加え37℃20分感作. 洗浄後抗ヒトIgG結合指示血球を1滴加え, 遠心後判定. 成績:臨床的に重要とされている温式IgG型抗赤血球抗体(Rh系抗体や抗Jk^a , 抗Sなど)は本法により良好に検出されたが, 冷式抗体(抗M, 抗P_1 , 抗Le^a , 抗Le^b )の検出率は凝集法に比べ低かった. 考案:CAPTURE-Rは簡便, 迅速で一度に多数の検体の処理が可能であり, 不規則性抗体検査に有用と考えられた.
ISSN:0546-1448