Type and screen導入による輸血業務の改善
交差適合試験を行なっても輸血されずに終わる血液の存在は, 日赤からの血液供給1), 検査をするための人件費や時間, 試薬代等に大きな影響をおよぼしている2)~4). これらを少しでも改善するためには, maximum surgical blood orderschedule(MSBOS)5)~7)およびtype and screen(T&S)3)8)の導入が必要とされる. これらを導入している欧米の諸施設では, 良好な結果が報告されている3)4)9). しかし, MSBOSおよびT&Sを導入することには, 危険を伴う数多くの問題が存在する. 特に, T&Sによる無交差輸...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 1990, Vol.36 (1), p.82-87 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 交差適合試験を行なっても輸血されずに終わる血液の存在は, 日赤からの血液供給1), 検査をするための人件費や時間, 試薬代等に大きな影響をおよぼしている2)~4). これらを少しでも改善するためには, maximum surgical blood orderschedule(MSBOS)5)~7)およびtype and screen(T&S)3)8)の導入が必要とされる. これらを導入している欧米の諸施設では, 良好な結果が報告されている3)4)9). しかし, MSBOSおよびT&Sを導入することには, 危険を伴う数多くの問題が存在する. 特に, T&Sによる無交差輸血は, 検査を事務処理に代えることを意味しており, どんなに精度管理された検査を行なったとしても, 危険性が増加する2). 当院では, T&Sによる輸血事故を防止するための, パーソナルコンピュータを利用した患者管理を行ない, 致命的ミスを起こすと思われる事務的処理を減少させた10). そして, T&Sによる無交差輸血と検査法の一部省略を導入し, 輸血業務の改善を行なってきたので報告する. |
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ISSN: | 0546-1448 |