成分採血における血小板・血漿同時採取についての検討
現在, 成分採血が制度化され, 血液センターで, 数多く実施されるようになったが, 血液製剤用の血漿は, 充分確保されているとは言えない. また, 当センター管内における. 医療機関からの成分採血由来の濃厚血小板(pc)の需要は, 増加の傾向にある. そこで, 血液センターにおける成分採血は, より効率的な採取方法が望ましいと思われる. 今回, 我々は, PCと乏血小板血漿(ppp)を同時に採取する方法について検討したので報告する. pc採血基準に該当する. 男性195例を対象に, pcとpppを同時に採取する方法を, HMV50を用いて実施した. pcを10単位, 200mlとし, pppを...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 現在, 成分採血が制度化され, 血液センターで, 数多く実施されるようになったが, 血液製剤用の血漿は, 充分確保されているとは言えない. また, 当センター管内における. 医療機関からの成分採血由来の濃厚血小板(pc)の需要は, 増加の傾向にある. そこで, 血液センターにおける成分採血は, より効率的な採取方法が望ましいと思われる. 今回, 我々は, PCと乏血小板血漿(ppp)を同時に採取する方法について検討したので報告する. pc採血基準に該当する. 男性195例を対象に, pcとpppを同時に採取する方法を, HMV50を用いて実施した. pcを10単位, 200mlとし, pppをそれぞれ体重に応じて, 200~400ml採取した. この時の総採漿量は, 特定研究班での体重別採取量に準じた. すなわち, 体重を5kg毎に区分し, 最低50kg, 総採漿量400ml, 最高70kg以上で, 600mlとする方法である. 採取時間を比較すると, 同時採取の場合は, pppで増量した時よりも短縮され, しかも, pcの製造過程が省略することができ効率的である. また, 従来のpcとは異なり, pppを各サイクルで採取する為, pppの返血量が少なくなる. このことは, 採取時間の短縮につながり, かつpc・ppp同時採取でのクエソ酸反応は, 今回調査した195例には認められなかった. 今回のpc・pppの同時採取は, pc採取法と比べても, 時間が短縮され, 効率的な採取法であると思われる. |
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ISSN: | 0546-1448 |