妊婦における抗HLA抗体検索状況

当院では, 30週の妊婦全員に抗HLA抗体スクリーニングを実施しています. 当初の目的は, HLAタイピングに適した抗血清をみつけ出すことにありましたが, 最近になって, 抗HLA抗体が新生児血小板減少症(NAITP)の要因であるという報告がなされています. 我々も母児免疫との関連性で検索していく前段階として, 最近の1,500例を対象に成績の解析を行いました. 対象妊婦1,500例の年齢は17~43歳, 過去分娩回数は0~8回と幅広い分布を示し, うち陽性者は202例, 陽性率は13.5%でした. 分娩時の種々の要因を考慮した分析を報告します....

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1989, Vol.35 (1), p.113-113
Hauptverfasser: 渡辺幸子, 森分智子, 坂本恵子, 片岡節子, 渡辺文江, 浮田昌彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院では, 30週の妊婦全員に抗HLA抗体スクリーニングを実施しています. 当初の目的は, HLAタイピングに適した抗血清をみつけ出すことにありましたが, 最近になって, 抗HLA抗体が新生児血小板減少症(NAITP)の要因であるという報告がなされています. 我々も母児免疫との関連性で検索していく前段階として, 最近の1,500例を対象に成績の解析を行いました. 対象妊婦1,500例の年齢は17~43歳, 過去分娩回数は0~8回と幅広い分布を示し, うち陽性者は202例, 陽性率は13.5%でした. 分娩時の種々の要因を考慮した分析を報告します.
ISSN:0546-1448