Jr^a 不適合妊娠における抗Jr^a 抗体の胎児・新生児への影響

序言 Jr^a 抗原は1970年Stroup&MacIlroy1)によって報告された比較的新しい高頻度血液型抗原であるが, Jr(a-)の頻度は人種差があり, 日本人では頻度が高い. 当院として2例目の抗Jr^a 抗体をもっているJr(a-)妊婦を経験した. 妊娠中から分娩後にかけての抗Jr^a 抗体価の推移, 臍帯血検査, 新生児臨床所見を検討するとともに, 国内, 国外のJr^a 不適合妊娠の報告より抗Jr^a 抗体の胎児・新生児への影響を考察した. 症例 K.F.:25歳(1961年5月16日生) 既往歴:15歳, 虫垂切除術. 輸血歴:18歳, 交通事故のため800mlの輸血を...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1988, Vol.34 (6), p.636-641
Hauptverfasser: 浮田昌彦, 渡辺幸子, 渡辺文江, 内山英一, 直木恭子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:序言 Jr^a 抗原は1970年Stroup&MacIlroy1)によって報告された比較的新しい高頻度血液型抗原であるが, Jr(a-)の頻度は人種差があり, 日本人では頻度が高い. 当院として2例目の抗Jr^a 抗体をもっているJr(a-)妊婦を経験した. 妊娠中から分娩後にかけての抗Jr^a 抗体価の推移, 臍帯血検査, 新生児臨床所見を検討するとともに, 国内, 国外のJr^a 不適合妊娠の報告より抗Jr^a 抗体の胎児・新生児への影響を考察した. 症例 K.F.:25歳(1961年5月16日生) 既往歴:15歳, 虫垂切除術. 輸血歴:18歳, 交通事故のため800mlの輸血を受けた. 22歳, 献血時Jr(a-)で抗Jr^a 抗体陽性であることを告げられた. 結婚:25歳, 夫健康. 妊娠歴:なし. 初 診:1986年12月1日, 妊娠19週(抗Jr^a 抗体陽性のため某医より紹介された). 血液型:本人O, D(+), Jr(a-), 夫A, D(+), Jr(a+)
ISSN:0546-1448