自家製セルトレーによる抗HLA抗体の検査

従来より, 既知のリンパ球をトレーに分注しておいて, 未知の抗HLA抗体を検査するセルトレーの必要性は言われていた. 我々は自家製セルトレーを作成し, 移植後拒絶反応時, 血小板輸血時の抗体検査等に使用して有用なので, 使用経験を報告する. 作成法:流パラを入れたテラサキマイクロタイピングトレーに, 4×10^6 コ/ccに調整したリンパ球浮遊液(10%DMSO+10%FCS+マッコイ5Aメデウム)1μリットルを加え, 発泡スチロールの箱に入れ, -70度超低温槽中で凍結保存する. 使用法:凍結トレーを37℃5分で解凍後, メディウムを加えスナッピングをして, 流パラを追加し, 被検血清を加え...

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Hauptverfasser: 伊藤陽子, 加村弘美, 長尾栄子, 大瀧純子, 近藤孝子, 西川洋子, 高木弘
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:従来より, 既知のリンパ球をトレーに分注しておいて, 未知の抗HLA抗体を検査するセルトレーの必要性は言われていた. 我々は自家製セルトレーを作成し, 移植後拒絶反応時, 血小板輸血時の抗体検査等に使用して有用なので, 使用経験を報告する. 作成法:流パラを入れたテラサキマイクロタイピングトレーに, 4×10^6 コ/ccに調整したリンパ球浮遊液(10%DMSO+10%FCS+マッコイ5Aメデウム)1μリットルを加え, 発泡スチロールの箱に入れ, -70度超低温槽中で凍結保存する. 使用法:凍結トレーを37℃5分で解凍後, メディウムを加えスナッピングをして, 流パラを追加し, 被検血清を加えて通常の細胞毒性試験と同様に反応させ, 判定する. 結果:短時間に多くのパネルと反応を行えて満足できる結果が得られ, 日常使用が可能であった. 今後, 低力価の抗体も検出できる様に改良を行いたい.
ISSN:0546-1448