輸血業務のパーソナルコンピューターによるシステム化
目的:輸血業務は, 他の検査と異なり血液製剤の管理や, 血液型・抗体スクリーニング・交差適合試験などの各検査がお互いに関連していたり, 過去の検査結果の検索が重要など, コンピューター化による利点が多いと思われる. 我々は, パーソナルコンピューターを2台使用して輸血業務のシステム化を試みたので報告する. 方法:使用した機器は, NEC-98002台, 10NBハードディスク1台, 2MBハードディスク2台, カラーディスプレイ2台, 日本語シリアルプリンター2台, LANシステム構築用のランボートPC2台である. プログラム言語として, リレーショナルデーターベースであるdBASEIIIPL...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 1988, Vol.34 (2), p.264-264 |
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Hauptverfasser: | , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:輸血業務は, 他の検査と異なり血液製剤の管理や, 血液型・抗体スクリーニング・交差適合試験などの各検査がお互いに関連していたり, 過去の検査結果の検索が重要など, コンピューター化による利点が多いと思われる. 我々は, パーソナルコンピューターを2台使用して輸血業務のシステム化を試みたので報告する. 方法:使用した機器は, NEC-98002台, 10NBハードディスク1台, 2MBハードディスク2台, カラーディスプレイ2台, 日本語シリアルプリンター2台, LANシステム構築用のランボートPC2台である. プログラム言語として, リレーショナルデーターベースであるdBASEIIIPLUSを使用しプログラミングは, 輸血部技師が行った. 操作は, メニュー方式で, 番号を選択していくことで目的の処理に到達するようになっている. システムの概要は次の通りである. 1. 血液製剤の管理納品, 出庫・返却・廃棄・使用の各処理と条件別の製剤の検索や月報処理など. 2. 検査業務血液型・抗体スクリーニング・抗血小板抗体・抗リンパ球抗体の各検査の受付・ワークシートの印刷, 結果入力, 情報照会. 副作用報告者の登録・照会と交差済み血液製剤の登録. 輸血歴の照会. まとめ:このシステムによって月報などの報告書の作成時間の大幅な短縮ときめ細かい血液製剤の管理が可能となった. また, 検査時にあらかじめ過去の検査結果や輪血歴の照会が簡単で正確に行うことが可能となり・安心して検査を行うことができた. また, 血液型のチェックなどの機構を設定することによって, 輸血過誤の防止にも役立てることも可能である. 現在, 輸血検査では, 自動化機器はまだ一般的ではなく病院輸血部に適した機器が望まれるところであるが, 現状でも輸血検査の特殊性にあった有効な使用が可能であった. |
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ISSN: | 0546-1448 |