IBM2997を用いた血小板および顆粒球採取時の供血者ならびに採取バッグ中のリンパ球サブセット

白血病や悪性腫瘍の化学療法中や再生不良性貧血の経過中に見られる重篤な感染症や出血に対し, 顆粒球輸血1)や血小板輸血2)は有効な治療法である. しかし, 一方では, 輸血時のアレルギー反応やGVHD3)及び抗体の発生3)は, 特に頻回輸血例では避けられない問題である. 特に, これらの主たる原因としての採取血液中の混入リンパ球やそのサブセットの比率につき, さらに詳しい検討が必要であると考える. そこで, 今回, 連続成分採血装置のIBM2997を用いて, 血小板及び顆粒球を採取した前後の供血者血中のリンパ球サブセットの変動と血小板及び顆粒球バッグ中の混入リンパ球サブセットについての測定成績を...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1987, Vol.33 (5), p.503-506
Hauptverfasser: 篠沢隆, 渋谷温, 小田部裕恵, 市川洋一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:白血病や悪性腫瘍の化学療法中や再生不良性貧血の経過中に見られる重篤な感染症や出血に対し, 顆粒球輸血1)や血小板輸血2)は有効な治療法である. しかし, 一方では, 輸血時のアレルギー反応やGVHD3)及び抗体の発生3)は, 特に頻回輸血例では避けられない問題である. 特に, これらの主たる原因としての採取血液中の混入リンパ球やそのサブセットの比率につき, さらに詳しい検討が必要であると考える. そこで, 今回, 連続成分採血装置のIBM2997を用いて, 血小板及び顆粒球を採取した前後の供血者血中のリンパ球サブセットの変動と血小板及び顆粒球バッグ中の混入リンパ球サブセットについての測定成績を示し, 考察を加えた.
ISSN:0546-1448