日本人献血者血清中に見い出された抗Ula抗体の第1例

1968年フィンランドにおいて, 輸血歴のある患者血清中より抗Ul^a 抗体の第1例が1), さらに1973年に同じく輸血歴のあるび漫性紅斑性狼瘡患者血清中に第2例3)が, Furuhjelmらにより見出された. この抗Ul^a 抗体に対応するUl^a 抗原はKell式血液型に属し, 遺伝子Ul^a は優性であるという4). さらに彼らはフィンランドやその他の地域, 国において抗原頻度, 遺伝子頻度等の調査を行ない, 頻度に人種的なかたよりが見られることを報告している1). 我々は献血者血清中の不規則性抗体スクリーニングの際, 世界第3例目の抗Ul^a 抗体を検出し, 日本人におけるUl^a...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1987, Vol.33(4), pp.430-434
Hauptverfasser: 宮田, 義久, 中村, 淳子, 熊沢, 和子, 小谷, 真理, 北島, 英明, 大沼, 良雄, 瀬尾, たい子, 大久保, 康人, 山口, 英夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1968年フィンランドにおいて, 輸血歴のある患者血清中より抗Ul^a 抗体の第1例が1), さらに1973年に同じく輸血歴のあるび漫性紅斑性狼瘡患者血清中に第2例3)が, Furuhjelmらにより見出された. この抗Ul^a 抗体に対応するUl^a 抗原はKell式血液型に属し, 遺伝子Ul^a は優性であるという4). さらに彼らはフィンランドやその他の地域, 国において抗原頻度, 遺伝子頻度等の調査を行ない, 頻度に人種的なかたよりが見られることを報告している1). 我々は献血者血清中の不規則性抗体スクリーニングの際, 世界第3例目の抗Ul^a 抗体を検出し, 日本人におけるUl^a 抗原頻度, 遺伝子頻度及び臍帯血球上でのUl^a 抗原の有無などを検討する機会を得たので報告する.
ISSN:0546-1448
1883-8383
DOI:10.3925/jjtc1958.33.430