テラサキプレートの蛍光性について

1, 目的:蛍光自動測光装置を用いた検査や研究は, 第一に蛍光色素がアイソトープに代替し得ること, 第二に測定の自動化が容易なことなどにより, HLA抗原のtypingや血清スクリーニングを始め, MLC, CML, NK活性等, 種々の範囲に及んでいる. しかし, この際用いられるプラスチックトレイに関して, 蛍光の有無等の配慮は今までなされていなかった. 今回, 我々は近視外部の光線透過率の高いポリメチルメタアクリレイト(PMMA)製のテラサキトレイを開発し, 従来のポリスチレン(PS)製トレイとの比較を行なった. 2, 方法:通常の比重遠心法で分離した健康人4名のリンパ球を, テラサキト...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1987, Vol.33 (2), p.145-145
Hauptverfasser: 羽柴克子, 加藤武司, 野口淳夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1, 目的:蛍光自動測光装置を用いた検査や研究は, 第一に蛍光色素がアイソトープに代替し得ること, 第二に測定の自動化が容易なことなどにより, HLA抗原のtypingや血清スクリーニングを始め, MLC, CML, NK活性等, 種々の範囲に及んでいる. しかし, この際用いられるプラスチックトレイに関して, 蛍光の有無等の配慮は今までなされていなかった. 今回, 我々は近視外部の光線透過率の高いポリメチルメタアクリレイト(PMMA)製のテラサキトレイを開発し, 従来のポリスチレン(PS)製トレイとの比較を行なった. 2, 方法:通常の比重遠心法で分離した健康人4名のリンパ球を, テラサキトレイの各WELLに4000個入れ, 従来の方法でHLA抗体による反応を行ない, 反応停止時にPROPIDIUM IODIDE溶液を加え15分後に測定した. 用いたトレイは, PMMAトレイと4種の市販PSトレイである. 解析は, 各WELLの蛍光量のバラツキの程度及び, 実際に反応させた場合の判定の難易を基準にした. 3, 成績:タイピングトレイを作成する前に, 予めトレイ自身の蛍光量を測定したところ, PSトレイよりPMMAトレイがより低蛍光であった. 反応後の測定値のバラツキも同様にPMMA
ISSN:0546-1448