当施設での依頼検査状況

医療機関で交差試験不適合並びに不規則抗体の存在が疑われるが同定できない場合などに検査の依頼を受けることがある. 昭和58年6月から同60年12月まで当施設での依頼件数は, 抗体同定(直接抗グロブリン試験を含む)229件, ABO式血液型とRh式血液型の精査がそれぞれ13件であった. 検査結果は, 不規則抗体の同定されたものが155件あり, このうち, Rh系の抗体64件(32%), Lewis系の抗体37件(18%)と半数以上を占めた. また冷式抗体は38件, 反応が弱かったり, high titer low avidity反応を呈するが同定できなかったものは30件あった. 直接抗グロブリン試...

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Hauptverfasser: 高橋美代子, 佐藤一弘, 佐藤敦子, 一條浩一, 関由美, 菊地正輝, 遠藤信義, 赤石英
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:医療機関で交差試験不適合並びに不規則抗体の存在が疑われるが同定できない場合などに検査の依頼を受けることがある. 昭和58年6月から同60年12月まで当施設での依頼件数は, 抗体同定(直接抗グロブリン試験を含む)229件, ABO式血液型とRh式血液型の精査がそれぞれ13件であった. 検査結果は, 不規則抗体の同定されたものが155件あり, このうち, Rh系の抗体64件(32%), Lewis系の抗体37件(18%)と半数以上を占めた. また冷式抗体は38件, 反応が弱かったり, high titer low avidity反応を呈するが同定できなかったものは30件あった. 直接抗グロブリン試験陽性は40件(17%)と高率に見られ, 患者血液の特徴と考えられる. ABO式血液型変種は7件, D^u は3件であった. このほか, 適合血液の検査についても報告する.
ISSN:0546-1448