輸血業務におけるコンピューターを利用した入力・検索システムの開発
1. 目的 輸血業務は他の検査室と比較して, その検査結果が直接患者の生命に関係してくることから, 検査結果の報告および検索にミスのないよう多大な労力と時間を費やしてきた. 我々は, 事務的処理のミスにおける事故防止対策として, コンピューターを導入し, 検査結果入力・検索システムを考案し, 運営している. 今回は血液型, 抗体スクリーニング入力, 検索システムについて報告する. 2. 方法 使用コンピューターはNEC PC-9801 E本体にPC-9881K8インチフロッピーディスク, PC-KD 851カラーディスプレー, EPSON UP-130K漢字プリンター, および20MB固定ディ...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 1986, Vol.32 (2), p.225-225 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 1. 目的 輸血業務は他の検査室と比較して, その検査結果が直接患者の生命に関係してくることから, 検査結果の報告および検索にミスのないよう多大な労力と時間を費やしてきた. 我々は, 事務的処理のミスにおける事故防止対策として, コンピューターを導入し, 検査結果入力・検索システムを考案し, 運営している. 今回は血液型, 抗体スクリーニング入力, 検索システムについて報告する. 2. 方法 使用コンピューターはNEC PC-9801 E本体にPC-9881K8インチフロッピーディスク, PC-KD 851カラーディスプレー, EPSON UP-130K漢字プリンター, および20MB固定ディスクを接続した. また, オペレーションシステムとしてMS-POS, システム言語としてdBASE IIを使用し患者氏名, 患者IDNO, 性別, 生年月日, 病棟, 科名, 血液型(ABO, Rh, 亜型), 抗体スクリーニング(抗体の種類, 検出法)について, 誰でも簡単に操作可能なように会話形式による入力法を用い, 検索は患者IDNOの入力だけですむようにシステムの開発を行った. 3. 結果ならびに考察 年間約8700例の血液型, 6400例の抗体スクリーニングの入力を行った. 検索速度は5秒程度で実行可能であった. これら, 入力, 検索システムの開発により過去の検査結果の確認が台帳によるものより, 迅速かつ正確に行うことができ, 膨大な台帳整理も数枚のフロッピィーディスクで可能となった. また, 抗体陽性患者の血液準備には, ドクターサイドの抗体の誤認, 記載もれによるトラブルが多発していたが, 事前に入力データーを確認することにより, このようなトラブルも未然に防ぐ事が可能となった. さらに, これらをもとに待期血液制度導入も可能となってきている. |
---|---|
ISSN: | 0546-1448 |