Prospective studyによる輸血後肝炎の検討

輸血後非A非B型肝炎の現況について研究する目的で, 受血者における輸血後肝炎の発症ならびに肝炎の遷延化に関してprospectiveに調査した. 〔対象〕肝胆膵疾患のない外科系受血者のうち, 6ヵ月以上追跡しえた111例より, 薬剤性肝障害5例, IgM-HBc抗体価の推移より, HBV感染の関与が考えられた1例を除外し, 105例を対象とした. 〔調査方法〕輸血液セグメント, 輸血前患者血清を保管し, 輸血後患者血清の保管および肝機能検査を経時的に行った. 輸血後肝炎の診断は厚生省血清肝炎班診断基準(吉利班基準)および日本輸血学会血清肝炎調査委員会診断基準(日輸調基準)に準じ, 輸血後3週以...

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Hauptverfasser: 斉藤忍, 村井順一郎, 中林広栄, 黒木哲夫
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:輸血後非A非B型肝炎の現況について研究する目的で, 受血者における輸血後肝炎の発症ならびに肝炎の遷延化に関してprospectiveに調査した. 〔対象〕肝胆膵疾患のない外科系受血者のうち, 6ヵ月以上追跡しえた111例より, 薬剤性肝障害5例, IgM-HBc抗体価の推移より, HBV感染の関与が考えられた1例を除外し, 105例を対象とした. 〔調査方法〕輸血液セグメント, 輸血前患者血清を保管し, 輸血後患者血清の保管および肝機能検査を経時的に行った. 輸血後肝炎の診断は厚生省血清肝炎班診断基準(吉利班基準)および日本輸血学会血清肝炎調査委員会診断基準(日輸調基準)に準じ, 輸血後3週以降にトランスアミナーゼ値の異常を連続2週以上認める例とした.
ISSN:0546-1448