輸血後肝炎の発症状況

I. 目的:手術に際して輸血を行った患者に術前・術後の追跡検査を行って, 輸血後のウイルス肝炎の発症状況を調査する. 即ち, 血液センターにおけるHBs抗原のスクリーニングにより激減したHBの発生の現状を把握し, またウイルス保有血と肝炎発症患者の接点に位置する立場を利して, 起炎ウイルス未発見のNANBHの研究の資とする. II. 方法:国療東京病院における1984年の手術件数は281件で, そのうち85件に術中輸血が行われた. 追跡検査の方法・期間等については例年の通りなので詳細は省くが, 入院時, 手術前と, 術後1週, 2週及びその後隔週に肝機能検査を行い, S-GPTをマーカーとして...

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Hauptverfasser: 片山透, 大崎敏郎, 石川周子
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:I. 目的:手術に際して輸血を行った患者に術前・術後の追跡検査を行って, 輸血後のウイルス肝炎の発症状況を調査する. 即ち, 血液センターにおけるHBs抗原のスクリーニングにより激減したHBの発生の現状を把握し, またウイルス保有血と肝炎発症患者の接点に位置する立場を利して, 起炎ウイルス未発見のNANBHの研究の資とする. II. 方法:国療東京病院における1984年の手術件数は281件で, そのうち85件に術中輸血が行われた. 追跡検査の方法・期間等については例年の通りなので詳細は省くが, 入院時, 手術前と, 術後1週, 2週及びその後隔週に肝機能検査を行い, S-GPTをマーカーとしてPTHの発症の有無を調べ, 3ヵ月以上の追跡をなし得たものを集計した. HBの鑑別のため, HBs抗原と抗体も併せ検査した. 無輸血手術例についても, 同様の追跡検査を行って対照とした.
ISSN:0546-1448