日本人に初めて見い出したSw^(a+) の1家系

Sw^a (Swann)式血液はCleghorn(1959)により初めて報告された. わが国においては, Sw^a式血液型についての調査報告はほとんどなく, 低頻度抗原Sw^(a+) も末だ1例も報告されておらず, その詳細については不明であった. われわれは, 外国人由来のSw(a+)血球を用い, これを機会に献血者を対照として抗体スクリーニングを行い抗Swaを検出した. さらに, その抗Sw^a を用いて抗原スクリーニングを行い, まれなSw^(a+) の1例を見い出し, 家系調査を行ったので併せて報告する. 〔方法〕抗Sw^a 抗体スクリーニング献血者血清を2滴ずつ10検体を試験管にpo...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1985, Vol.31 (5), p.509-510
Hauptverfasser: 松本浩二, 江頭貞臣, 松下喜八郎, 前田義章, 吉成意之, 菊地正輝
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:Sw^a (Swann)式血液はCleghorn(1959)により初めて報告された. わが国においては, Sw^a式血液型についての調査報告はほとんどなく, 低頻度抗原Sw^(a+) も末だ1例も報告されておらず, その詳細については不明であった. われわれは, 外国人由来のSw(a+)血球を用い, これを機会に献血者を対照として抗体スクリーニングを行い抗Swaを検出した. さらに, その抗Sw^a を用いて抗原スクリーニングを行い, まれなSw^(a+) の1例を見い出し, 家系調査を行ったので併せて報告する. 〔方法〕抗Sw^a 抗体スクリーニング献血者血清を2滴ずつ10検体を試験管にpoolし, 生理食塩液に浮遊させた4%Sw^(a+) 血球を1滴加え, 37℃に90分間加温感作後, 4回洗浄し, 間接抗グロブリン法で行った. 抗体の固定は, 市販, 自家製パネル血球およびSw^(a+) 血球を用いて確認した. 抗原スクリーニング生理食塩液に浮遊させた3%被検血球1滴に, 献血者より検出した抗Sw^a 血清を2滴加え, 37℃に60分間加温感作後, 3回洗浄し多特異性抗ヒト血清を用いて間接抗グロブリン法で行った.
ISSN:0546-1448