Delについて

Rho(D)陰性血球はRho(D)抗原をもたない血球と定義されているが, D陰性と判定される血球の中に抗D吸着解離試験で抗Dが解離される例を私どもは第7回日本赤十字血液事業学会で報告した1). このようなRho(D)血液型の亜型はDelと仮称されているが, 今回, さらに例数を増やし, 若干の知見を得たので報告する. 材料および方法 1. 対象とする血球はD陰性と判定された血球である. Full typingを行い, 他のRh因子との相関があるかどうか検討した. 2. 吸着解離試験はRubinのether法により実施した. 使用した抗D血清は市販の判定用抗血清(2社), 献血者由来のもの8種で...

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Hauptverfasser: 植野正秋, 新保貴美子, 古沢彰, 小島健一, 品田章二
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:Rho(D)陰性血球はRho(D)抗原をもたない血球と定義されているが, D陰性と判定される血球の中に抗D吸着解離試験で抗Dが解離される例を私どもは第7回日本赤十字血液事業学会で報告した1). このようなRho(D)血液型の亜型はDelと仮称されているが, 今回, さらに例数を増やし, 若干の知見を得たので報告する. 材料および方法 1. 対象とする血球はD陰性と判定された血球である. Full typingを行い, 他のRh因子との相関があるかどうか検討した. 2. 吸着解離試験はRubinのether法により実施した. 使用した抗D血清は市販の判定用抗血清(2社), 献血者由来のもの8種である. 市販のものは50%血球遊液2mlに対し0.25ml, 献血者由来のものはクームス法で32倍の力価になるように希釈して, 50%浮遊液2mlに対し8ml加えて, 37℃, 1時間incubate後, 解離試験を行った.
ISSN:0546-1448