IBM2997による顆粒球・血小板採取時の供血者の末梢血動態と混入リンパ球Subsets

白血病や再生不良性貧血の治療中にみられる重篤な感染症や出血に対し, 顆粒球輸血1)や血小板輸血2)は有効で必須のものとなっている. しかし, 一方では, 輸血時の副作用としてのアレルギー反応やGVH反応1), あるいは, 頻回輸血による同種抗体の発生などの問題もあり, 採血時の混入リンパ球subsetの影響も問題となっている. 今回, 著者らは, 血小板と顆粒球採取時のdonorおよび摂取bag中の末梢血液成分の変動とリンパ球subsetの変動につき検討したので報告する. 対象と方法供血者は, 20歳~42歳までの成入男子20名で, 血清梅毒反応陰性, HBs抗原・抗体反応陰性であり, 血算,...

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Hauptverfasser: 篠沢隆, 渋谷温, 小田部裕恵, 市川洋一
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:白血病や再生不良性貧血の治療中にみられる重篤な感染症や出血に対し, 顆粒球輸血1)や血小板輸血2)は有効で必須のものとなっている. しかし, 一方では, 輸血時の副作用としてのアレルギー反応やGVH反応1), あるいは, 頻回輸血による同種抗体の発生などの問題もあり, 採血時の混入リンパ球subsetの影響も問題となっている. 今回, 著者らは, 血小板と顆粒球採取時のdonorおよび摂取bag中の末梢血液成分の変動とリンパ球subsetの変動につき検討したので報告する. 対象と方法供血者は, 20歳~42歳までの成入男子20名で, 血清梅毒反応陰性, HBs抗原・抗体反応陰性であり, 血算, 肝機能, 血圧に異常のみとめられない者である. 採取方法は, IBM2997によるsingle stage channelで, 血小板採取と, 顆粒球採取の2方法である. ただし, 顆粒球採取の時は, 2時間前に, hydrocortisone 200mgを静注した. 測定は, donorの採血前後の末梢血および採取bag中の血液について, 血小板数, 白血球数, 白血球分画を算出し, さらに, 一部flow cytometryにて, Tリンパ球subsetのOKT3, 4, 8, Ia1陽性細胞を測定し, 前値に対する後値をも検定した.
ISSN:0546-1448