アフェレーシスによる血小板の輸注効果
頻回血小板輸血により抗HLA抗体を産生し, 血小板輸血無効状態となった患者に交差適合試験陰性または, 交差適合試験陰性かつ, HLA抗原の近似した供血者から80回のアフェレーシスによる血小板輸血を行ない, その輸血効果, 抗HLA抗体の変動及び, 供血者選択に使用する交差適合試験の有用性を検討した. 《症例》 14歳男子. 再生不良性貧血, B型RhD(+), HLA-Type, A2, B35, Cw3/A2, Bw60-, 患者は昭和58年9月より血小板輸血を受けており, 59年2月抗HLA抗体の検索を行なったが陰性. 59年5月, random donorによる血小板輸血が無効となり抗体...
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Format: | Tagungsbericht |
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Zusammenfassung: | 頻回血小板輸血により抗HLA抗体を産生し, 血小板輸血無効状態となった患者に交差適合試験陰性または, 交差適合試験陰性かつ, HLA抗原の近似した供血者から80回のアフェレーシスによる血小板輸血を行ない, その輸血効果, 抗HLA抗体の変動及び, 供血者選択に使用する交差適合試験の有用性を検討した. 《症例》 14歳男子. 再生不良性貧血, B型RhD(+), HLA-Type, A2, B35, Cw3/A2, Bw60-, 患者は昭和58年9月より血小板輸血を受けており, 59年2月抗HLA抗体の検索を行なったが陰性. 59年5月, random donorによる血小板輸血が無効となり抗体検索を行なったところ抗HLA-A26, A31, Aw33抗体の存在が確認され, 59年6月よりアフェレーシスによる血小板輸血を開始し, 60年3月までに80回の輸注が行なわれた. その間random donorによる血小板輸血は一度も行なっていない. |
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ISSN: | 0546-1448 |