国際輸血学会の輸血業務に関するアンケート調査結果

輸血における安全性を確保し, 業務の効率化と迅速性を計るために, 自動検査機器やコンピュータの導入がはかられるようになってきている. しかし, 多くの場合, これらはまだ試行錯誤の段階といえる場合が多い. 国際輸血学会(International Society of Blood Transfusion, ISBTと略)は1979年に自動化と情報処理に関する作業部会(ISBT Working Party on Automation and Data Processing)を, 1982年にはその常置委員会を設けた. 作業部会の第1回会議が1979年Genevaで次いでDublin(1980),...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1985, Vol.31(3), pp.262-274
Hauptverfasser: 細井, 武光, 土井, 康至, 上奥, 雅彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:輸血における安全性を確保し, 業務の効率化と迅速性を計るために, 自動検査機器やコンピュータの導入がはかられるようになってきている. しかし, 多くの場合, これらはまだ試行錯誤の段階といえる場合が多い. 国際輸血学会(International Society of Blood Transfusion, ISBTと略)は1979年に自動化と情報処理に関する作業部会(ISBT Working Party on Automation and Data Processing)を, 1982年にはその常置委員会を設けた. 作業部会の第1回会議が1979年Genevaで次いでDublin(1980), New York(1981), Paris(1983), Toronto(1984)で開催され, それらの初期の記録はVox Sanguinis1)と1冊の刊行物2)にまとめられた. これらの活動は現在広く世界各国で進められつつあり, また, 今後採用されてゆくと考えられる自動化と情報処理を効果的に行えるようにするために参考となることを意図したものである. この段階で1981年のNew York, 1983年のParisの会議で世界各国における自動化と情報処理の現状を把握する必要性が論議され, アンケート調査の準備が行われた. 1984年この作業部会に属する14カ国からの14人が21カ国の調査をすることとし, 著者の1人細井はわが国の調査を担当することとなった. わが国では日本赤十字社の血液事業の中の特定研究班の1つである“自動化と情報処理に関する研究班(班長:細井)の活動の1つとしてこの調査を行うこととした. また, この調査を確実に, また円滑に実施するために, 白本赤十字社血液事業部および全国の赤十字血液センターに協力を願い, 特に, 各血液センターの供給担当者, および医薬情報担当者の多大の援助の下に実施された.
ISSN:0546-1448
1883-8383
DOI:10.3925/jjtc1958.31.262