血小板Affinity Columnによる抗ヒト血小板分画・分離の検討

目的:新鮮ヒト血小板を担体と共に充填したヒト血小板カラムを作製し, ヒト血小板抗体の分離を試みた. 新鮮ヒト血小板以外に超音波処理, クロマトフォーカシング処理分画によるアフィニティ・カラムを作製した. 同様にウサギ血小板についても血小板カラムを作製した. これらのカラムに抗ヒト血小板血清を添加し, 各種の条件による結合分画の溶出およびウサギ血小板カラム応用の可能性についても検討した. 方法:ヒト血小板の分離はO型血液よりIBM cell separatorを使用した. クロマトフォーカシングはFast protein liquid chromatography(FPLC)システム(ファルマシア)を使用し血小板をpH勾配上にて分離した. カラムの担体として, Sephacryl S-200, CNBr-活性化Sepharose6MB(ファルマシア), Bio-Ge110(バイオ・ラッド)を目的に応じてK9/15(ファルマシア), エコノカラム(バイオ・ハッド)に充填した. 紫外部モニター(ISCO, UA-5型), 水平型電気泳動装置およびセルバライトを使用した等電点電気泳動装置も使用した.