長期間血漿交換療法を行なっているSLEの1例
3年8ヵ月にわたり血漿交換療法を行なっているSLEの1例を経験しているので報告する. 症例:47歳女性. 17歳時にリンパ節腫大, 発熱で発症. SLEと診断されステロイド, 免疫抑制剤の投与を受けていた. 1978年肝炎合併, その後肝硬変に進行. 1980年9月全身倦怠, 黄疽出現し入院. 肝機能の高度障害, immune complex, 抗核抗体の著明な上昇が認められたためステロイドを増量し, 血漿交換(IBM Blood Cell Separator, FFP2000~3600ml/回 使用)を開始. 血漿交換により肝機能, 凝血学的および免疫学的検査成績が改善. 以後ステロイド投与...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 3年8ヵ月にわたり血漿交換療法を行なっているSLEの1例を経験しているので報告する. 症例:47歳女性. 17歳時にリンパ節腫大, 発熱で発症. SLEと診断されステロイド, 免疫抑制剤の投与を受けていた. 1978年肝炎合併, その後肝硬変に進行. 1980年9月全身倦怠, 黄疽出現し入院. 肝機能の高度障害, immune complex, 抗核抗体の著明な上昇が認められたためステロイドを増量し, 血漿交換(IBM Blood Cell Separator, FFP2000~3600ml/回 使用)を開始. 血漿交換により肝機能, 凝血学的および免疫学的検査成績が改善. 以後ステロイド投与に加え, 間歇的に血漿交換(月1回)を施行. 症状, 検査成績の著明増悪時には頻回の血漿交換(1~2回/週)にステロイド大量投与の併用を行なっている. 血漿交換療法開始後, FFPによると考えられる肝炎の合併はみていない. 結び:通常の治療に反応し難いSLEに対し, 血漿交換療法は試みるべき治療法であり, 長期間にわたり行い得るものである. |
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ISSN: | 0546-1448 |