不規則抗赤血球抗体の検出法別解析

目的:交差試験法として, Saline法, Albumin法, 間接Coombs法および酵素処理法が日常用いられている. しかしながらこの内1法のみでしか交差試験が行なわれていない施設もあり非常に危険が伴なうものと思われる. そこで我々は, 当院で同定された不規則抗赤血球抗体の検出率および方法別検出率について解析し, 交差試験で不適合輸血を見逃す危険性について検討した. 対象:過去3年間に抗体スクリーニングが行なわれた患者および供血者7,342名を対象とした. 方法:不規則赤血球抗体検索方法は, 血清2に対しO型Rh positiveの3%赤血球浮遊液1を混合し, BACS法(Bromelin...

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Hauptverfasser: 小林賢, 舟根冨美子, 重田勝義, 岩下洋一, 月本一郎
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:交差試験法として, Saline法, Albumin法, 間接Coombs法および酵素処理法が日常用いられている. しかしながらこの内1法のみでしか交差試験が行なわれていない施設もあり非常に危険が伴なうものと思われる. そこで我々は, 当院で同定された不規則抗赤血球抗体の検出率および方法別検出率について解析し, 交差試験で不適合輸血を見逃す危険性について検討した. 対象:過去3年間に抗体スクリーニングが行なわれた患者および供血者7,342名を対象とした. 方法:不規則赤血球抗体検索方法は, 血清2に対しO型Rh positiveの3%赤血球浮遊液1を混合し, BACS法(Bromelin, Albumin, CoombsおよびSaline法)を行なった. 赤血球浮遊液はBCA社Biocell I, IIおよびOrtho社Di^a positive cellを用いた. ブロメリンは自家製の0.5%溶液を用いた. それぞれのincubation timeは, Saline法15分, Albumin法30分, Bromelin法15分である. 観察は, 1,000×g15sec遠心し, その反応性をチェックした.
ISSN:0546-1448